仕事がなかなか終わらない理由は、「けり」をつけないから。
つまり一旦終了の状態にしないから。いつまでも継続状態にしてしまうから。
例えば問い合わせを受けたとする。
その問い合わせに対して取るべきアクションを取り、問い合わせ元に一言報告する。
問い合わせを受けているという状態を継続するのではなく、着手しましたと「けり」をつける。
そうすることで、問合せ元が余計な心配をすることを防ぐことができる。
取るべきアクションを取るというのは、自分に来たボールを適切な相手にパスすること。
自分のすべき役割を果たし、アクションの結果を待てばいい。
けりをつけるというのは、素早く判断して、アクションに落とし込むことでもある。
- 判断する材料が足りないのでもっと情報が欲しい
- 相談したいけど相談できていない
- 着手してみたけど他の仕事が割り込んで途中で止まっている
などと、仕掛かり状態のままにするといつまで経っても、「けり」をつけることができない。
とにかくけりをつけること。仕掛かりの状態のまま放置しない。
完璧を目指そうとして、完成度を高めようとして、いつまでもけりをつけることができないのが一番良くない。
社会では60点の出来栄えで十分。80点なら依頼者にしてみればほぼ満点。あなたの思う100点は、過剰品質であることが多い。
そんなの、あなたの自己満足で、そのために時間が1.5倍も使われてしまったら、とてもではないが容認できない。ましてや残業なんてもってのほかだ。
60点でいいから、相手の締め切りよりも早く仕事を返す。いたらない点があっても、締め切り時間に余裕をもって返せば不足する部分を指摘してくれるかもしれないし、十分に満足してくれるかもしれない。
遅れて、高品質のものを提供しても、全く喜ばれない。自分は疲弊するしいいことない。
自分の手元から、着手中の案件は全て無くす努力をすること。手元にボールを残さないこと。
考えたって仕方ないことは考えない。
依頼すべきことはさっさと依頼すればいいし、自分にできないことはできない理由を添えて、上司に説明すればいい。
自分でコントロールできることだけに集中して、とにかくけりをつけること。
それだけで、仕事がなかなか終わらないという悪夢な状況から脱出することができる。
けりをつけよう。