最近ホットな話題のChatGPT。 しかし、こんな調査結果があって、少々びっくりしました。
20〜40代経営者の60%が知らない?って本当ですか、と思ってしまいました。
知らないのか?の理由までは触れられていませんが、ちょっと残念ですね。
ChatGPTとは何か?
さて、このChatGPTとはなんでしょうか?
OPEN AI社が公開した、対話型AIです。
できることは
- 知識の要約
- 文章の翻訳や要約
- ブレインストーミング
- ロールプレイング、等々
です。
こちらの記事と、リンクが貼られていたYouTubeがとても勉強になりました。
さまざまな解説動画やブログ記事を見かけ、自然な文章での質問に対する回答に注目が集まりがちなのですが、このサービスの裏側にあるGPT-3というAIを理解することが基本的に大事なようです。
このGPT-3というAIは、「手前の文章に、確率的に高い文章をつなげることに特化したAI」ということらしいです。
つまり、私がChatで発した文章に対して、一番もっともらしい文章を提示するサービスなので、こちらが書きこむ文章がとても大事になわけで、漠然とした質問をしたら当たり障りのないつまらない回答しか返ってこない、というのです。
期待する対象を絞り込むような問いかけの文章が、求められるというわけです。
この点は、機械翻訳を利用する際の注意事項に似ています。AIが誤解なく理解しやすい日本語を書く技術が必要であるということですね。
検索ビジネスを殺すのか?
さて、このChatGPTが突きつける問題は、検索ビジネスに対する影響です。
Googleに対する別のアプローチは、一見するところ、選択肢が増えて良いことのように思いますが、以下の記事を読むと、少し考えさせられてしまいます。
ライターは出典として示されることなく、金銭的な見返りもないまま、記事の内容がChatGPTの回答として「紡がれている」のだろうか。その回答には、誰かが苦労して得た知識がその人の功績として明示されないまま情報源として使われているのだろうか。
という、問題提起です。
検索連動の広告に留まることなく、有益な情報を提供してくれた人に対する「敬意」が損なわれてしまうことになるのかもしれません。一見したところ、もっともらしい情報を提供してくれるChatGPTというサービスは、さまざまな学びの現場を大きく変えていく可能性があります。
しかしその一方で、最初に誰かが書き残してくれた知識、情報、ノウハウ、経験を、ただ乗りして消費してしまうだけになってしまうのかもしれません。
情報の裏側には、それを書いた人の、人間臭い個性があるはずで、そういったものが削ぎ落とされて、無味無臭な情報となってしまうのが、なんか悲しい。
私たちは、そういう、情報だけを欲しているのでしょうか。
それだと、豊かさのない、つまらない世界に、色褪せた世界に見えてしまうのは、私だけなのでしょうか。