Beyond Lifehacking

ライフハックを超えて、本質的に人生を良いものにするために

在宅勤務

コロナウイルスパンデミックがもたらした、目に見えた大きな変化は「在宅勤務」と「リモート会議」が一般的になったことです。

移動による感染拡大を防ぐのがこれらの目的だったのですが、通勤そのものも「不要不急」の外出だったと、認めることになりました。

出社することの意味?

営業という仕事柄、オフィスにいるよりも、お客様のもとへ行け、という風潮があるので、在宅勤務は特別な抵抗もなく、受け入れることができました。

顧客を訪問するには、事前と事後にさまざまな事務処理や社内外のコミュニケーション、資料の作成や配布、など、オフィスでやることはたくさんありますが、別にオフィスで行う必要、場所としての必然はありませんでした。資料はPDFファイルになっていますし、印刷したものを持参するのは稀です。

印刷したものが必要な場合でも、USBメモリーなどを使ってコンビニの複合機でカラー印刷することも可能です(経費精算が面倒ですが)。かつて、紙の資料しかなかった頃は、カバンの荷物が大変なことになっていましたが、今ではパソコンとノート(私は個人所有のiPadを利用)があれば、それだけで仕事が完結します。

オフィスでのコミュニケーションも、外資系企業ということもあって、かなり割り切った関係で、必要最小限になっています。

かつてと比較すると、出社することの意味は、随分と変わっています。

自宅の方が生産性が高いという事実も

加えて、自宅で仕事をした方が余計な邪魔立てがなく(ちょっと、いい?という中断がないなど)、プライベートで使用している外部ディスプレイに接続して大画面で作業したり、ポインティングデバイス(マウス、トラックボールトラックパッドなど)も自分の使い慣れたものを使えばいいし、身支度と通勤の時間を仕事に使うことができます。

コロナが始まった頃、在宅勤務に多少の不安はありますが、2年を経過すると、在宅勤務の心地良さと効率の良さに、すっかり虜になっています。

一人で作業、仕事をしていても、寂しさを感じることがない性格であるのも、楽しめている要因の一つだと思います。

仕事をし過ぎてしまう弊害

快適で、生産性が高い在宅勤務をやり過ぎてしまうと、仕事をし過ぎてしまうリスクが大きくなります。出張先のホテルでずっと仕事し続けてしまうように、メリハリがなくなりやすい自宅ではダラダラと仕事をし続けてしまうリスクが高くなります。

たくさん仕事ができた方が良いように思うかもしれませんが、往々にして、やらなくてもいいことまで不安に駆られてやってしまう弊害、が発生しやすくなります。いわゆる、余計なお世話だったり、藪蛇になってしまうことだったり、余計な仕事を作ったりと、やらない方が良かったことをやってしまうリスクが大きくなります。

また、自宅でゆったり寛ぐことができないと、神経は張り詰めたままになり、逆に生産性が低下してしまうことにつながります。張り詰めた糸は、擦り切れやすいのです。

出社へのプレッシャーと景気後退

Afterコロナ、Withコロナの時代となって、景気が後退した今、Beforeコロナと同様に出社が強要されたり、柔軟な体制に慣れた、満喫した後で、また硬直した体制に戻るのは、抵抗があります。

あの時は特別だった、のではなくて、特別な状況だったからこそ、新しいやり方を見出すことができた、であって欲しいです。

Bloombergの記事に、燃え尽き感が増えていることを示す調査結果が得られたとする報道がありました。

www.bloomberg.co.jp

フューチャー・フォーラムの研究者によると、経済の不確実性や職を失う恐れ、オフィス復帰へのプレッシャーが職場の疲弊を増幅させている。特に燃え尽き感を訴えているのは、女性や比較的若手の労働者だ。

今年は、Withコロナから次のステップへと移行するタイミングであり、世界経済も不透明感を増している中、仕事へのプレッシャーも高まっています。そんな環境下で、さらに働くことへの柔軟性が損なわれてしまうと、疲れてしまいますね。

自分を大事にして、難しい環境の中を手探りで、楽しめるようにしたいと思います。