Beyond Lifehacking

ライフハックを超えて、本質的に人生を良いものにするために

久方ぶりの大転換

2023年の春は、久しぶりに大きな変化に見舞われています。

変化が大きいと、心身ともに疲れを感じやすかったり、逆に妙に頑張ってしまって余計に消耗してしまったりします。
そんな、三月の後半から四月の上旬にかけては、怒涛のような日々を過ごしてました。

子供が巣立った

2022年の夏、子供の受験勉強環境とその後の夫婦二人きりに戻る生活を見越して、10年以上住み慣れた貸家から、鉄筋コンクリートの小規模マンションに移り住みました。久しぶりの引越しでしたが、時間をかけて候補地域を決め、何度も散歩したりして引越し候補地の大体の雰囲気を掴み、納得のいく物件選択ができて満足でした。

子供は今年の春、無事に希望する大学入試に合格して、4月になってすぐに巣立って行きました。
センター入試の点数が悪かっただけに、2次試験で挽回できそうで、希望する大学という選択基準で選び、見事に合格してくれた。
文字通りの、ほっと一安心だった。

自分で、自分の未来のための扉を開くことができた、このことはこれからの人生に大きな意味を持つ。
本人がそのことに気がつくかは分からないけれども、子供の門出を大いに祝ってあげることができた。でも、同時にこんなにも喪失感を感じるとは、全く想像がつかなかった。

子供は一人暮らしを始めます。
自分がそうでしたが、子供にとっては実家を出ていくことに寂しさを感じることは少ないものです。
それよりも、新しい生活へのワクワクする気持ちが先行する。
今回、私は残る家族側になった。
これまでは普通に居た存在がいなくなると、ぽっかり穴の空いたような状態でどことなく寂しさを感じさせるのだということを初めて知ったのでした。

そんな喪失感があったので、なるべく夫婦で過ごす時間を大事にしようと。

仕事への向き合い方も変わった

そんなプライベートでの環境の変化は、当然のように仕事への姿勢にも投影された。 仕事での役割は大きく変わらない。が、結構長い単位で同様の役割での仕事についている。
だんだん慣れが出てきてしまって、新しさを出すことが難しくなっています。

日本企業では定期的なローテーションがありますが、それはそれで悪くない仕組みだとその良さに気がつきました。
世界ではどちらかというと、職務に人があてがわれる。仕事の内容と個人の結びつきが先にあって、個人と会社との結びつきはあくまで結果論的なものになる。言い換えると、「何をするか」が主であって、「どこで」はあくまでついて回るもの。

だから、「何をするか」についての希望が希薄だと、その先のステップアップが難しい。
誰かが見てくれていて、引き上げてくれるわけではないから。
ましてや外資系の日本法人となると、残念ながら選択肢はあまりない。
それゆえに転職が連続してしまいやすい。

油断すると「マンネリ」に落ちやすい、手を抜くという誘惑も強い。
だが、それでは変化の激しい世の中で自分の価値を保つのは難しくなってしまう。
なんらかの刺激を自ずから設定しなくてはならないわけだ。
なかなかに厳しい。

年齢もアラフィフになったわけで、そろそろ一選を引く覚悟を持たなくてはならないだろう。
自分はもっと大局を見て、ここの戦術レベルは若い人に任せていかないと、とは思っている。
経験に裏打ちされた、というものもあるかもしれないけれど、余計な経験が判断を誤る原因となることだってある。

任せるといっても、丸投げではダメ。
信頼して思う存分に自由にやってもらう、で、判断に迷ったり、道に迷いそうになる前に、適切に対極的に見た適切な助言をする。
そうありたいもの。

仕事をしないおじさん、と見られようが、頑張って仕事をしてはいけない。

今週のお題「変わった」