Beyond Lifehacking

ライフハックを超えて、本質的に人生を良いものにするために

状況に応じて使うデバイスを使い分けること

私は、仕事で使うノートパソコン、会社支給のiPhone 11、個人所有のiPhone 15 Pro Maxを常に持ち歩き、状況に応じてノートの代わりにM1 iPad pro 12.9"かiPad mini第6世代を荷物として持って、出社したり、顧客訪問したり、出張したりしています。

iPadを仕事に使う

よく、せっかくiPadを買ったのだから仕事で活用したい、という要望、というか、質問を目にすることがあります。
iPhoneとノートパソコンを使い分けることができても、その中間のタブレットは、どっちつかずになりやすくて、画面の大きなメディアプレイヤー(ネットの動画視聴として利用するだけの端末)になりやすく、せっかく大枚をはたいたのだから、もっと使いこなしたいと思うからなのでしょう。

iPadの初代、第二世代ぐらいまでは、手書きノートアプリがあっても、全然ノートとしては使い物になりませんでした。
字を大きく書かなければいけなかったし、使い勝手がとにかく悪かったです。

今の有料のノートアプリとスタイラス(3000円程度のものでも十分)で、しっかり細かな字でノートを書くことができますし、図表の描画も簡単にできます。 真っ直ぐ線を書けるようにアシストしてくれるだけでなく、基本的な図形(三角、四角などの多角形、円・楕円)の描画アシスト、登録されているイラスト類など、綺麗なノートを書くためのサポートが十分です。
さらに、ノートに書いた文章をテキストに変換できたり、ノートの手書き文字を検索できるようにもなっています。

仕事でノートを使う時、ノートの冊数が増えてしまって、今日持っているノートには書いてないけど、2冊前のノートに書いてあることをうっすらと覚えていて、そのノートを見返したいと思った時など、リアルなノートには物理的な制約があるのですが、デジタルなノートならば全部持ち歩くことができて、検索までできるので、仕事に使う上でとても重宝します。

少しずつビジネスシーンで市民権を得つつあるので、打ち合わせでiPadのノートアプリを開いても、特別嫌な顔をされることはなくなりましたし、興味を持たれて話を聞かれることもなくなりました。

なので、iPadを仕事に使うことを考える場合、仕事のノートをiPadで書くのをお勧めします。
ノートを書く機会が少なくても、PDFの資料や紙の資料を取り込んで、そこに書き込むこともできますから、敷居の低い使い方だと思います。

状況に応じて使うツールを使い分ける

上記の例のように、新しいツールを使うときに、「目的」と「用途」を決めることが非常に多いのですが、最近はその考え方を改めるようにしました。

なぜならば、私が扱うデータなり情報は、ほとんどクラウド上に置かれるようになったからです。

仕事では、OneDriveとTeamsが普及したことにより、ローカルにデータを置かずに、OneDriveやTeamsのフォルダにファイルやデータを置くようにして、いつでも、どこでも、どんな環境からでもそれらの情報にアクセスできるようになったからです。
もちろん、会社支給のノートパソコンからアクセスして、ファイルを開いて作業するのが一番効率がいいですが、セキュリティーの問題を解決すれば、タブレットからもアクセスできますし、スマホからでもアクセスできます。

私は営業の仕事をしていますが、外出先でも見積書のファイルをスマホから確認できるようになって、とても便利に感じます。
また、売上関係のデータは、MicrosoftのPower BIで確認することができますし、新規営業活動などはSalesforceで報告するようになったので、場所を選ばず、使用するハードウェアの制限もあまり受けずに、仕事をすることができるようになりました。

このように、仕事をするための環境やデータが、クラウド上に存在しているので、使用するデバイスのローカルな環境にデータを置かないようになっています。
ということは、使用するデバイスを選ぶことなく、仕事ができるようになったということなのです。
言い換えれば、状況に応じて使うツールを使い分けることができるようになったのです。

ノートパソコンを自宅に忘れて出社しても

1月にあった、笑える話です。

私は仕事柄、会社支給のノートパソコンをいつも持ち歩き、自宅に持ち帰っています。
自宅で持ち帰り残業することはしませんが、何か不測の事態があったときに対応できるように、持ち帰っています。外資系なので、定時以降も会社は業務を継続していますから。

さて、その日は何を慌てたのか、そのノートパソコンを自宅に置いたまま出社してしまいました。社会人になって30年近くになりますが、そんなこと初めてのことでした。
なんだかいつもより荷物が軽いなぁ、今日は体調がいいからそう感じるのかなぁ、などとお気楽に感じていたのですが、会社について真っ青になったのはいうまでもありません。

早速、ITのサポートに連絡して、会社のノートパソコンを貸してくれないかと頼んだところ、予備のPCをすんなりと借りることができました。

ログインして、サーバーから私のIDに紐付く設定がダウンロードされて、ノートパソコンが起動するまでに十数分かかりましたが、ほとんどいつもと同じ作業環境が得られ、その日1日はいつも通りの業務を進めることができました。ほとんど不自由なくできたので、ちょっと拍子抜けしてしまいました。

作業環境がパソコンというローカルなハードウェアに依存しなくなっているので、会社のネットワークに接続できて、自分のIDでログインできる環境であれば、どんなデバイスからでも仕事ができるようになったおことを実感した日でした。